『水からの伝言』と「最新の水の科学」の展望
『水からの伝言』につきましては、決して科学として書かれたものではなかったのですが、冒頭で述べましたように、10年ほど前から「非科学的である」との批判を受け、国の内外でバッシングとも言える状況が起こりました。
ですが、私たちにとって、極めて幸いなことに、過去10年弱の間に、世界のトップの水の科学者・研究者の間で、「水が情報を記憶する」ということについて、科学的な証拠が提出され始めました。
現時点では、モンタニエ博士の実験結果により、「水が情報を記憶する」ということは、科学的に証明されていると言って過言ではありません。そしてまたポラック博士によって見出された『第四の水の相』が光のエネルギーを貯蔵することができるということ、その貯蔵されたエネルギーは、電気的エネルギーや、あるいは血流のような運動エネルギーへも変換できる可能性があることを考慮すると、水の働きとして、以下の2つを考えることができます。
水の2つの働き
- 水は情報を記憶し、伝達する。
- 水はエネルギーを蓄積し、変換する。
これら2つの事柄は極めて重要です。「情報」と「エネルギー」は、この宇宙において、「物質」と並んで、もっとも重要な要素であると言うことができますが、その「情報」と「エネルギー」の両方において、物質の代表とも言える「水」が決定的に重要な働きを担っているのです。
そして「情報」と「エネルギー」のいずれも、「電磁波」、あるいはシンボリックに言えば「光」が担っていると考えることができます。
ポラック博士が見出した『第四の水の相』と「光」との相互作用は、この宇宙、すなわち「マクロコスモス」におけるもっとも根源的な反応、すなわち「光」と「水」の間の反応―言い換えれば「火」と「水」の間の反応―を科学的に明らかにしているとも考えられます。
そしてその反応は、「ミクロコスモス」とも言われる私たちの身体の中の水においても、同様に重要な役割を果たしており、「メソコスモス」とも言われるこの惑星地球の水の循環においても、決定的に重要な役割を果たしている可能性があります。
なお、最新のNASAのデータに寄れば、この宇宙で最も量が多い物質は、太陽などの恒星でもっとも大きな存在割合を示す「水素(H2)」ですが、それではこの宇宙で2番目に量が多い物質は何かというと、それは何と「水(H2O)」なのです。水はこの宇宙で珍しい物質ではなくて、むしろ極めてありふれた物質なのです。
「水の科学」という分野は、これから先、何十年にもわたって、極めて実りの多い学問分野であり続けるのではないかと私は感じています。
振り返って『水からの伝言』ですが、科学ではないものの、結晶写真という目に見える形で、広く一般の人々に向けて、「水が情報を記憶する可能性」について伝えたことの功績は大なのではないかと私は感じています。
ポラック博士やモンタニエ博士が水の科学的な研究を深めていくよりも前の段階で、江本会長は「水は情報を記憶する」ということを直観的に把握していたのではないかと思います。
『水からの伝言』が世に広まっていくにつれて、人類の集合意識の中においても、「水は情報を記憶する」ということが広まっていき、それが科学の世界にもジワリジワリと伝わってきた結果、最先端の水の科学の世界において、水の情報記憶ということについて、ようやく科学的に証明される段階に至ってきたのかも知れません。
そういう意味において、『水からの伝言』はその役目を立派に果たしてきたのではないかと私は感じています。